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【作 品紹介】
写真をクリックすると、冒頭部分を読むことができます。
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加藤 「田中スバルの消失」(加藤秀景)

全宇宙で最も「愛」という概念に近い存在である「大愛闍梨」となった田中スバルは、いかにしてそこまでの存在になり得たのか。大愛闍梨に至る途上、銀河を股にかけた修行の間、彼はいかなる愛を説いたのか。その軌跡のほんの数例を描いた、真空で残酷な物語。

umi 「ありあまる」(umi)

田中昴は、同窓会で再会した美波の紹介で、ウェブデザイナーの雪香と知り合う。ともに、子をもつ既婚者だったが、物静かな中に賢さと女らしさを感じさせる雪香に惹かれ、ふたりは付き合うように。順調に思えた交際だったが、昴は思いがけない場面を目にして、自分の愛情が独りよがりだったことに気付く…。

内田 「シンクロニシティ」(内田努)

かつて苦い失恋を経験したことで、恋愛から遠ざかったまま不惑を迎えようとしている田中昴は、あり余る性欲を解消するために精巧なラブドールの購入に踏みきり、その偽りの肉体に溺れていく。そんなある日、校正者として出入りしている女性誌の編集部を訪れた昴は、そこで紹介された新入りの女性編集者を一目見て仰天した。

ヌル山 「Sin Eater」(ヌル山ボイド)

十五年前、あらゆる人間の転生をつかさどる神獣に愛する妹ポーラを食い殺されたスバルは、呪法を施した短剣を手に入れると、神獣を殺して妹の魂を解放するため、相棒のケントを伴って神獣が潜む危険な森へと足を踏み入れた。やがてスバルの前にその威容を現した神獣は、この世界の成り立ちに関する驚愕の事実を語り始める。

近藤 「タケノコ掘り」(近藤里奈)

夢も見たし、それなりにドラマチックな恋愛もしたし、働いて自分を養っているし、地に足をつけることに抵抗も薄れ、うしろ指をさされることもなく、さされてもどうでもいい程度にまで遠くにきちゃった感のある小島40代独身女子(40代は女子とは言わないといちいち指摘してくる男は嫌い)に起きたささやかないいこと。

大島 「狂気の果て」(大島圭一郎)

謎の人物「田中昴」につきまとわれているという相談を大学時代の同級生から受けたフリーライターの俺は、興味本位から田中昴について調べはじめる。調査の中で徐々にわかってくる気味の悪い事実と田中昴の所業らしきことの数々。しかも、ついに直接対面した田中昴は、今度はその標的を俺へと切り替えてきて……。


※その他、特別作品として「202」、「遺品整理」などの作品を収録しています。


Photo by Shinnosuke Hirano
(C)2018「愛は豚に喰わせろ」製作委員会



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